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子どもを叱る前に話を聞くことで、理解が深まることを体感

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子どもの話をちゃんと聞かずに叱ってしまって、あとで自分を責めたりしたことはありませんか?

今回は、そのことについて書きます。

4歳長男、電話中に大声で叫んで叱られる

2020年、年が明けて3日目の出来事。

義理の母から妻のスマホに連絡がありました。

初詣に行く段取りについての連絡でした。

人混みが予想されるなか、待ち合わせ場所と時間を正確に共有し、初詣をスムーズに行えるようにと、その打ち合わせの連絡でした。

 

0歳4か月の次男を授乳中の妻は、手がふさがっているので、スピーカーモードにして話を始めます。

するとそばにいた長男が、ばあば(おばあちゃん)からの電話だと分かり、次の瞬間「ばあば~!ばあば~!」と叫びまくります。

妻はその声がうるさくてちゃんと話ができないし、授乳中の次男を放り出しておくわけにもいかないので、

「うるさいでしょ!電話の時は黙ってて!」と、長男を叱って黙らせました。

 

私はその一連の出来事をそばで見ていて、

「あ~、叱られちゃった…。でも、仕方ないな」と思っていました。

なぜ叫んでしまったのか、長男に話を聞く

叱られて元気がなくなった長男を見て、ちょっとかわいそうだなあと思い、私は長男を連れて、すぐ近くにある郵便局に、年賀状を出しに行きました。

玄関を出るとすぐ長男に、

「なんであんなに大きな声を出しちゃったの?あれじゃママがばあばと話せないでしょ。」

と尋ねました。

叱られた後ちょっと時間がたっていたので、多少冷静になって、長男が「ごめんなさい」と反省してあやまることを予想、または期待して…。

ところが私の質問に対する長男の答えは予想とは全く違いました。

 

私の質問に対して長男は、

「だって、ばあばと話したかったから…」

と答えました。

私はガーンと頭が殴られたような衝撃を受けました。

話をしっかり聞くことで、子どもの行動の理由が理解できる

長男はただただシンプルに、電話をかけてくれたばあばと話がしたかっただけだったのです。

 

例えばこのときの電話が、ばあばが孫と話がしたいという理由でかけてきたものだったとしたら、同じように授乳中で手がふさがっている状況でも、きっと妻は長男に

「ばあばから電話だよ。ちゃんと挨拶してね」などと言って、笑顔で電話をつないだかもしれません。

 

それに今までに何度も、同じような状況で、長男に元気に電話に出させることをしてきたように思います。

 

さらに改めて考えてみると、

そのときの電話が、初詣に行く段取りの確認だと分かっているのは、当然私達大人だけでしたし、長男(もちろん次男も)は、そんな予定など全く情報として知らず、またたとえ知っていたとしても(「今日はばあばと初詣に行くからね」と伝えていたとしても)人混みのなか、待ち合わせをどこにして何時にするべきか、

などといった細かいあれこれを理解できるわけがありません。

長男はまだ4歳ですから。

 

彼のシンプルな理由を聞いたことで、私はここまで考えが及びました。

 

そしてさらに思いました。

 

さっきの長男の行動、つまりばあばからかかってきた電話に対する長男の行動は、全力で答えるというのが、彼なりの一番の礼儀だったのかもしれません。

 

そう思った私は歩きながら、

「そっかあ。ばあばと話したかったんだあ。じゃあ、帰ったらママにそう言おうか。」

と言いました。

理解が深まれば大人の行動ももっと効果的になる

家に帰って長男は、妻に私に言ったときと同じように、ばあばと話したかったから叫んだんだと伝えました。

妻もそれを聞いて

「話したかったのかあ。じゃあそう言ってくれればよかったのに」

と長男に答えていました。

 

実際にこの状況で、長男の行動の意図までを見抜いて、的確に対応することは難しいと思います。

ただ、子どもには子どもなりの行動の理由があるということを私達大人が忘れないようにしておくことで、理解が深まる(あるいは初めてきちんとその行動の理由を理解する)ことにつながるかもしれません。

 

私達大人が、経験則から瞬時に判断して起こす行動こそ、子どもにとっては謎だらけに思えることかもしれません。

だからこそ、子どもの話をしっかり聞くことは、育児においてもとっても大切なことなのだなあと、改めてここに記して自分自身に刻んでおきたいと思います。

 

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