3歳の息子はこの春から幼稚園に通うようになりました。
これぐらいの時期になると、習い事を始めたりする子どもも出てくるので、親として、習い事についての考え方を整理しておきたいと思います。
どんな習い事が流行ってるの?
習い事については、ミキハウス子育て総研が2018年10月に調査した「通わせてますか?習い事」に詳しく書かれていました。
簡単にまとめますと
【習い事に通い始めた年齢】
1歳(6.5%)
2歳(10.0%)
3歳(11.9%)
4歳(13.9%)
5歳(14.6%)
6歳(10.0%)
7歳以上(17.7%)
【男女別のランキング】
男の子
1位 スイミング
2位 英語・英会話
3位 学習塾
4位 習字
5位 くもん・サッカー
女の子
1位 スイミング
2位 ピアノ
3位 英語・英会話
4位 学習塾
5位 体育・体操
といった感じです。
3歳だと11.9%の子が習い事を始めているということで、我が息子もいずれは、ということになりそうです。
また、ランキング上位ではありませんでしたが、今後義務教育段階で『プログラミング』が必修化されることもあり、今プログラミングの習い事も急上昇している様子です。
何のために習い事をするのか
こうやって習い事を調べていくと、我が子はどうするべきか、また周りの子はどうなのか、今後を踏まえてあれもしたほうがいいのでは、これはどうだろう?と、いろんな情報に振り回されそうになります。
ある意味、それは子を思う親として当然の状況なのかもしれません。
ただ、振り回されるばかりでは子どものためにはならないので、『習い事って何のためにするの?』ということを改めて考えたいと思いました。
前回の投稿で紹介した『お母さんの「敏感期」 相良敦子著』のなかに、習い事についての記述があります。
そこには以下のように書かれています。
何のためにおけいこごとをさせるかと言ったら、集中してひとつのことをする喜びを知るためである
子どもは、どんなことでもいいから、深く感じて自己没入できる体験を持つことが大事なのだ。何かを体験し、体験したことで、自分が成長できること、それが大切だ。そういう体験があれば、その子は自信をもてる。
私は習い事の目的はまさにこれだ、と思っています。
相良敦子著の『お母さんの敏感期』について、くわしくはこちら。
特に、集中してひとつのことをする『喜びを知る』と表記しているところに深みを感じます。
どんな習い事であれ、始めれば大変なこともあるでしょうし、壁にぶつかることもあるかもしれません。
でも、それを乗り越えたり、また奮闘していることそのものをできることが『集中』でありまた『喜び』であると思います。
小中学生を教える仕事をしていてつくづく思うのは、勉強にしても部活動にしても、成果を出す子はまちがいなく『集中できること』また『頑張る(集中する)楽しさも知っていること』です。
ですので、習い事をするのであれば、この目的を達成できるかどうかを一番重要視して考えたいと思っています。
これをするといい!は存在するの?
習い事の目的が、『集中する喜びを知ること』であれば、何の習い事をすれば正解で、また何をしたら不正解だということはないと思います。
私が教える子ども達のなかには、就学前(中学校に入る前)に英語を習っている生徒もたくさんいます。
そしてそのなかでも、うまくいってる子もいれば、そうでない子もいます。
うまくいってない子の多くは、就学前にすでにその事柄を知ってしまったが故に慢心が生まれ、現実に学ぶ時期にしっかり学べていないケースや、就学前に必要以上に詰め込まれることで、それ自体を嫌いになってしまって、いざ本番のときにはもう苦手科目になっているというようなケースがあります。
こういう生徒を見ているととても胸がいたくなります。なぜならこれらはすべて、何のために習い事をするのかが明確ではなかったか、もしくはその目的に沿う形で習い事をさせてなかったからだと思うからです。
そしてもっと言うならば、これはある意味、親の責任だとも思えるのです。
答えは日頃のわが子にある
息子は今『おしりたんてい』が大好きです。
毎週かかさず番組を見ていますし、何冊か本も持っています。
番組に関しては録画をして何度も見て、お気に入りの回はほぼ丸々セリフを覚えているようで、こちらが驚かされます。
本に関しても、登場人物の誰が犯人かすでに分かっているはずなのに、読んであげると毎回、はじめてのように目を輝かせて犯人捜しをします。
おしりたんていの本はよくできていて、物語の解決のためにいろんな伏線が張られていて、前のページを見返して考えるような場面もあり、読むたびに息子の内容理解が深まっていると感じます。
息子はお昼寝のあとの寝起きが極めて悪いのですが、そんなときでもおしりたんていの大好きなキャラクター『怪盗U』の話をすると目を覚まします。
この息子の姿に、習い事をさせるときのカギがあると思います。
今はまだ習い事を始めてはいませんが、しっかり息子の日常を見守って、彼の人生をより豊かにするようなツールとしての習い事をさせたいと思います。
(『おしりたんてい』を読む息子)
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