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イヤイヤ期とその対応について考える

問題解決
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2歳前後の子どもを持つ親が立ち向かわなければならないもの、それはこの時期の子ども特有のイヤイヤ期です。

我が家の次男が来月3歳になるのですが、このイヤイヤ期真っ最中という感じです。

ここでは、親としてイヤイヤ期について改めてどう捉え、どう対応していくべきなのかを、二児の父親としての意見として書いていこうと思います。もし、参考になり実際に採用してみたいことがあればぜひご活用ください。

イヤイヤ期とはどういうことで、それをどう捉えるか

まずは親である私たちが、イヤイヤ期とはどういうことであり、それをどう捉えるべきなのか、ここに立ち返ることはとても大切だと思っています。

ウィキペディアではイヤイヤ期を次のように表しています。

子どもの自己表現手段のひとつで、「イヤイヤ」と駄々をこねるのでイヤイヤ期とも呼ばれる。子ども毎の個人差はあるが歩行開始時期から2歳頃の幼児期に出現する反抗期。

~ウィキペディアより引用~

他にもネットで検索すると、イヤイヤ期について細かくいろいろと書かれているのですが、私はイヤイヤ期を、次のランキングのように捉えています。

<好きな食べ物ランキング>

1位…カレー

2位…ラーメン

3位…パン

4位…納豆

 

<イヤイヤ期 好きな食べ物ランキング>

1位…カレー

圏外…ラーメン

圏外…パン

圏外…納豆

私は、イヤイヤ期というのは、とにかくたっくさんのイヤが目の前にちらばっているという認識でいます。イヤイヤ期の息子たちを見ていて思うのは、イヤイヤ期とは、たったひとつ、これがいいとなったらその瞬間、2位以下は全くの無価値という捉え方であるので、価値観自体がいびつです。例えば何かの解答に対して、100個の候補のうち正解はたったひとつで、それ以外は論外という価値観です。私達大人は、嫌なことや嫌なものがあっても、このように価値観がゆがむまでのことはありません。ですので、まず子供のイヤイヤ期が、こういういびつな価値観として存在していると認識する必要があるかと思います。ただそれは同時に、それだけ強烈なwantが生まれ、自我を主張しているということでもあるので、子供自身は成長しているんだという認識も同時に持ちたいところです(大変なときは、こんなふうに思える余裕はなかなか持てませんが)。

1位以外は全てイヤであることを踏まえてどう対応するか

本人にとっていつも価値が高いこと(もの)と抱き合わせて対応する

例えば食事に関するイヤイヤ期への対応ならば、大好きな食べ物と抱き合わせて対応するようにします。我が家の場合は、次男が大好きな『味のり』や『割けるチーズ』や『ふりかけ』を食事のときに抱き合わせることで、本人のイヤが消えることがあります。

お風呂であるならば、我が家の次男の場合は、お風呂に何かおもちゃを持っていくのが好きなので、お風呂に抱き合わせて、『お風呂入るよ、今日は〇〇持っていこうかな』などと誘うと、すんなり嫌がらずに入ってくれたりします。お風呂が嫌ならば、本来ならば仮に何かを持っていくにしても嫌なハズですが、イヤイヤ期はいびつな価値観であるからこそ、こういう不思議な行動が生まれたりするのではないかと思います。

新たな価値をつけることで今まで嫌がっていた行為を率先してやることも

例えば我が家で言うならば、次男が歯磨きするのが嫌なのに、お兄ちゃんと勝負して、先にうがいしに行こうということを足して歯磨きを誘うと、自ら率先して歯ブラシを手にしたりします。これも、イヤイヤ期としての歯磨きが嫌といういびつな価値観だからこそ、お兄ちゃんと勝負という価値を加えるだけで行動がガラリと変わることもあるのではないでしょうか。

本人が関わることで嫌がなくなる

先日、次男と朝から夕方までふたりで過ごした日があったのですが、そのときの昼ごはんをパン屋で買ったパンにしたのですが、思い返すとイヤイヤ期特有の現象が全くありませんでした。なぜそうであったのか、ここにヒントがあると思っています。

その日は朝から車に乗って買い物に行ったあと、昼ご飯はパンにして、お家で食べようねと次男に伝え、一緒にパン屋に寄ってパンを買って帰って家で食べました。

パン屋では本人がトングを持ちたがるので、サポートしながら持たせ、実際に自分のトングでパンを取り、それを買って帰りました。そのパンを食卓に並べると、イヤイヤ期のイの字も出ずに楽しく食事ができました。ここから私は、『自分が関わっていることについてはイヤイヤがなくなる(減少する)のではないか』と考えています。例えばこの日のパンを、次男が家にいる状況で、私がパンを買ってきて、「パン買ってきたよ、昼ご飯、パン食べよう」と誘ったなら、スムーズに食べたりせずにイヤイヤが始まるような感じがするのです。皆さんもそう思いませんか?

ですので、例えばご飯を食べさせたいときに、ちょっと炊飯器からご飯を取り出すのを本人にやらせてみるとか、食べさせたいおかずをお皿に盛るのを少し手伝わせるなどして、本人がその行為に関わることででイヤイヤ期が登場しなくなる可能性があるのではないかと思っています。

何か新たな価値を加えることがしにくい行動はイヤイヤ期対応が難しい

以上のようなことを踏まえると、イヤイヤ期で対応が難しいこととは、新たな価値を付け加えることができないものだと考えています。

具体的に一例挙げるならば、『おむつ替え』。『おむつ替え』という行為は、通常は『おむつ替え』以外に何かすることはありません。ですので、新たな価値をつけて『おむつ替え』をすることが難しい、よってイヤイヤ期対応が難しいものであるように思います。これを改善するには、イヤイヤ期になるはるか前、生まれたときからおむつ替えに何かほかの価値を付け加えていれば(例えば、生まれたときから、おむつ替えのときにはママが歌を歌っておむつを替えてあげる行為をしていたりすると、イヤイヤ期の際に『好きな歌を歌っておむつ替えをする』などといった付加価値がつけられるかもしれません。もし今、まだ生まれたばかりの赤ちゃんがいらっしゃる方は、中長期的視点で『おむつ替え』に何かほかのことも付け加えておくこともチャレンジしてみるといいかと思います。おむつを替えるときに、体のどこかをくすぐって替えるなど、何か面白いかもしれません。

強烈な嫌なものを引き合いに出して、イヤイヤの感情をリセットさせる

これはあまり多用してはいませんが、一定の効果はあると思っています。我が家で言うならば、『雷を持ち出す』です。次男は最近雷を知ったのですが、やはり空があのように暗くなって、雨が降って大きな音がするのは怖いらしく、雷を怖がります。ですので、その強烈に嫌いである『雷』を持ち出すことで、イヤイヤの強制リセットができるといえばできます。『そんなことしてると雷が来るよ!』と強く叱ります。すると次男は、今言っているこれがイヤ・あれがイヤをはるかに凌駕するイヤを目の前に出されてしまうので、大泣きして、それまでのイヤがリセットされるのではないかと思っていまます。ただ、個人的にはこれはあまり賢い対処法ではないと思うので、お薦めはしません。

我が子の強烈なwantを理解することがイヤイヤ期を克服する鍵

以上のような対応をして、我が家では次男のイヤイヤ期と向き合っています。

ただ、イヤイヤ期に対して万能な対応方法が存在するかというと、それはなかなか難しいと思っています。というのも、イヤイヤ期とはいびつな価値観が引き起こすものであるので、そのいびつな価値観は人それぞれ異なると思うからです。

我が家で言うならば、チャイルドシートのことがこれにあたります。チャイルドシートは長男のときは本当に苦労しました。とにかく乗りたがらないし、また乗せても脱出をしてしまう…など、いろいろ知恵を絞ったうえで解決策を導いたのですが、次男はほとんど苦労していません。ほぼほぼ完全にこちらの言うとおりにチャイルドシートに乗ってくれます。

このように、同じ時期の子どもでも、好き嫌い自体が様々であるので、これという伝家の宝刀は存在しえないのがイヤイヤ期への対応だと思います。

ただどの子供においても平等に対応できることがあるとすれば、それは、その子供のイヤイヤを凌駕する好きなことやものを親が理解し、そのストックを使って対応していくということです。

少し大げさに言うならば、イヤイヤ期とは、そのイヤイヤを凌駕する好きなことについて、パパやママはどれだけ理解しているの?と子どもに突き付けられているようにも思います。

ですので、我が子のことを理解している親ならば、イヤイヤを軽減させることができると私は考えます。

目の前の子どもの言動を見つめて、そこから対応策を講じていって、イヤイヤ期を乗り越えてほしいと思います。そのヒントは目の前の子どもにあると思います。

ともに頑張りましょう。

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