4才の長男がポケットモンスターにハマり始めています。
いろんなポケモンキャラクターを覚えてきて、テレビで放送されている番組も毎週見るようになっています。
そんななかでふと出くわした長男の成長について、書こうと思います。
映画を見ている最中に、長男の目に涙が…
それは長男と一緒に自宅で『劇場版ポケットモンスター きみにきめた!』を見ている最中に起こりました。
物語の中盤あたりで、主人公のサトシが、自分の捕まえたポケモン(バタフリー)と別れるシーンがあります。
サトシは本心ではバタフリーと別れたくはないのですが、バタフリーが他の仲間と一緒にいるほうが幸せだということを知り、自らの感情を押し殺してバタフリーとの別れを選択します。
今までポケモンをあまり知らなかった私ですが、なかなか感動するシーンだなあと思って見ていました。
ふと長男のほうを見てみると、そのシーンを見ながら無言で涙を流しているのです。
私はその涙に思わずもらい泣きをしそうになりました。
なぜならこれが、長男にとって生まれてはじめての『感動による涙』だったからです。
涙は悲しいときだけに出るんじゃないと教える
私は無言のまま頬に涙を伝わせている長男を見て、
『感動したね。感動する涙が出るようになったんだね』と抱き寄せました。
ところが、当の本人はその涙に困惑しているようで、抱きかかえる私から離れて遠くへ行ってしまいました。
おそらく今流している涙が、何の涙なのか理解できないからだったと思います。
だから私は長男を呼び寄せて、
『涙は悲しいときだけに出るんじゃないんだよ』と伝えました。
『前にパパが君からお手紙をもらって泣いちゃったときに、これはうれしい涙だからね
って言ったことがあったでしょ?それと同じように、今の涙は悲しいんじゃなくて、感動の涙だよ。
感動の涙は素敵なことなんだよ』
長男は私の話を聞いてはいましたが、それよりも流している涙に困惑と恥ずかしさがあるようなリアクションでした。
『ずーっとバタフリーのこと考えてるんだよねえ』
その出来事のあった日の夜、
長男と一緒にお風呂に入りました。
私は長男とお風呂に入っているときは、体を洗いながら、その日あったことを話したりして楽しく過ごすのですが、その日は当然『映画ポケモンで流した涙』について話しました。感動する涙が流せて、素敵だったねえって伝えました。すると長男は、
『ずーっとバタフリーのこと考えてるんだよねえ』と答えました。
笑顔でこう話す長男を見て、今日見たあの映画でのワンシーンは、長男にとって心を大きく動かされることだったのは間違いなくて、長男はそれを私に伝えているのだと感じました。それを聞いて私は長男の心の成長を感じました。
感性は育むもの
長男との出来事を通じて改めて思ったことは
『感性は育むもの』であるということです。
以前、仕事で小学生の国語の読解力をつけるために、新しいコンテンツを開発したことがあったのですが、
その開発に携わったとき、私自身がよく
『技術は磨くもの 感性は育むもの』
というフレーズをよく使っていました。
今回の出来事は、このフレーズを改めて思い出させることでした。
技術取得のようにしっかり教えて伝えて身につけさせるものと
感性のように一緒に体験しながら共有・共感して育んでいくもの
この両面をしっかり意識していくことは、
バランスよく子どもを成長させるためにも、
とっても重要であると思いました。
コメント