3歳の息子との朝の一コマ。
幼稚園に行く日のあわただしい朝。
前の日に買った本の付録を作ってほしいと息子がせがむので、
私が作ることにしました。
完成したのはこれです。仮面ライダージオウの変身ベルト。
(写真では簡単そうに見えますが、使っていてすぐ壊れないように、厚紙で補強したりしながら
作ったので、結構時間がかかります。)
何にでも興味津々の3歳児の息子ですから、私の工作の様子が気になって仕方ない様子です。
はさみを使ったりしているので、危ないからむこうに行っててというのですが、
すぐ工作を手伝おうとします。
私「そっちで待っててくれないとできないよ」
息子「一緒にやりたい~」
どうしたものかと思った私は、ふと思い出して
私「じゃあ、そこにパパにお手紙書いてよ」
と伝えました。
そことは、先日紹介したお絵かきボードです。
お絵かきボードについてはこちらをどうぞ。
![](https://e-child-raising.com/wp-content/uploads/2019/06/cool-160x90.jpg)
すると息子は、何かヒットしたらしく、お絵かきボードを手に取って何やら描き始めました。
私は、『これで工作が進む』とホッとしながら作業を再開していました。
息子は時折、『こっち見ないでね』とか言いながら黙々と何かを書いています。
息子の目を盗んでチラっと見ると、どうやら彼のマイブームの文字を書いているようでした。
途中で「パパ、『よ』ってどうやって書くの?」と質問してくるので、
ちょうど買った本についていたひらがな50音表を渡して、
「これ見て書いてごらん」と伝えました。
それがこちら。
再び黙々と描き続ける息子。
私も工作を進めていました。
すると息子が
「パパ見て~」と、お絵かきボードを持ってきました。
文字がたくさん書かれているボードを見て私は
「え?パパにお手紙書いてくれたの?」と尋ねます。
すると、息子は今までほとんど見たことのないような表情、まじめにまっすぐに私の目を見つめ、でもほんの少し微笑んでいるような表情で頭を上下に動かし、「うん」という仕草をしました。
私はボードを手に取って読みました。
読みながら目頭がどんどん熱くなり、
涙があふれてこぼれてきました。
書いてくれたのはこれです。
全て読めるわけではありませんが、
「パパ いつも だいすき だよ」という文字があるのが分かります。
こぼれる涙を拭きながら、
「パパ嬉しいよ、ありがとう」と伝えると、
そのまま息子は微笑んで私に抱きついてきました。
私は胸がいっぱいになり、息子を抱きしめながら
「まだ分からないかもしれないけど、パパはうれしくて泣いているんだからね」
と言うと、息子はそのままうなずきました。
体中が幸せに包まれるような瞬間でした。
と同時に、
おそらく息子がはじめて『文字を使って相手に想いを伝えることができる』ということを学んで実行したんだと思い、その成長も嬉しく思いました。
その後も何度か息子は私に手紙を書き、私に見せては抱きついてくるというのが何度か続きました。
その行為のあいだ、息子のなかでは、相手に対してプラスのメッセージを伝えるという行為のすばらしさのようなものを、何度も実感しているようでした。
それを直接感じられた私も、とても新鮮に思えました。
この日は私にとって特別な朝になりました。
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