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息子からの手紙

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3歳の息子との朝の一コマ。

幼稚園に行く日のあわただしい朝。

前の日に買った本の付録を作ってほしいと息子がせがむので、

私が作ることにしました。

完成したのはこれです。仮面ライダージオウの変身ベルト。

(写真では簡単そうに見えますが、使っていてすぐ壊れないように、厚紙で補強したりしながら

作ったので、結構時間がかかります。)

 

何にでも興味津々の3歳児の息子ですから、私の工作の様子が気になって仕方ない様子です。

 

はさみを使ったりしているので、危ないからむこうに行っててというのですが、

すぐ工作を手伝おうとします。

 

私「そっちで待っててくれないとできないよ」

息子「一緒にやりたい~」

 

どうしたものかと思った私は、ふと思い出して

私「じゃあ、そこにパパにお手紙書いてよ」

と伝えました。

 

そことは、先日紹介したお絵かきボードです。

お絵かきボードについてはこちらをどうぞ。

【お勧め知育玩具】お絵かきボードで3歳の長男が字が書ける!【動画あり】
『子どもにお勧めのおもちゃ』といっても、いろいろあると思いますが、今回私がお勧めするのはお絵かきボードです。 これは知育玩具だと思います。 知育玩具は、幼児の知能の発達を促進する効果があるおもちゃのことで、そのおもちゃを使うこと...

すると息子は、何かヒットしたらしく、お絵かきボードを手に取って何やら描き始めました。

 

私は、『これで工作が進む』とホッとしながら作業を再開していました。

息子は時折、『こっち見ないでね』とか言いながら黙々と何かを書いています。

息子の目を盗んでチラっと見ると、どうやら彼のマイブームの文字を書いているようでした。

途中で「パパ、『よ』ってどうやって書くの?」と質問してくるので、

ちょうど買った本についていたひらがな50音表を渡して、

「これ見て書いてごらん」と伝えました。

それがこちら。

 

再び黙々と描き続ける息子。

私も工作を進めていました。

すると息子が

「パパ見て~」と、お絵かきボードを持ってきました。

 

文字がたくさん書かれているボードを見て私は

「え?パパにお手紙書いてくれたの?」と尋ねます。

すると、息子は今までほとんど見たことのないような表情、まじめにまっすぐに私の目を見つめ、でもほんの少し微笑んでいるような表情で頭を上下に動かし、「うん」という仕草をしました。

私はボードを手に取って読みました。

読みながら目頭がどんどん熱くなり、

涙があふれてこぼれてきました。

書いてくれたのはこれです。

全て読めるわけではありませんが、

「パパ いつも だいすき だよ」という文字があるのが分かります。

 

こぼれる涙を拭きながら、

「パパ嬉しいよ、ありがとう」と伝えると、

そのまま息子は微笑んで私に抱きついてきました。

 

私は胸がいっぱいになり、息子を抱きしめながら

「まだ分からないかもしれないけど、パパはうれしくて泣いているんだからね」

と言うと、息子はそのままうなずきました。

 

体中が幸せに包まれるような瞬間でした。

と同時に、

おそらく息子がはじめて『文字を使って相手に想いを伝えることができる』ということを学んで実行したんだと思い、その成長も嬉しく思いました。

 

その後も何度か息子は私に手紙を書き、私に見せては抱きついてくるというのが何度か続きました。

 

その行為のあいだ、息子のなかでは、相手に対してプラスのメッセージを伝えるという行為のすばらしさのようなものを、何度も実感しているようでした。

 

それを直接感じられた私も、とても新鮮に思えました。

この日は私にとって特別な朝になりました。

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