子どもならではの感性でポロっとつぶやいた言葉が、私をほっこりさせてくれたり、なるほどなあと思わせたりすることがあります。
ただ、そんな言葉も時が経つにつれて私の記憶からなくなってしまうかもしれません。
そうならないよう、ここにそういった息子のつぶやきを紹介します。
ある夏の日、公園で遊んだあとの帰り道。そこらじゅうでセミが鳴くなかで、道路脇のフェンスにくっついていたセミの抜け殻を見て、当時3歳になって間もない息子が言ったひとこと。
『パパ、あついから、セミ、しんじゃったねえ』
セミの抜け殻とセミの区別がまだきちんとついていない息子は、そこらじゅうで鳴いているセミとは異なって映ったセミの抜け殻を、きっと死んでしまったセミだと思って私に話してくれたんだと思います。
だから私は『そうだねえ。セミもあつくて大変だねえ』と答えました。
小さな体で見上げる息子の目に映る世界は、たくさんの感動に包まれているんだろうなあと思いながら、息子の手を引いて帰る私でした。
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