新型コロナウィルスの影響で、学校に行かなくなった子ども達。
政府の発表によると、休んでいる間に教わっていなかった勉強分野について、学校休業明けに改めて教える必要はない、とのことです。
これは親御さんにとってはとっても不安なことだと思います。
はやくこのウィルス問題が終息し、学校再開してもらうのが一番ですが、それができない今、子ども達にやらせておくべきことを、自分なりに書いてみたいと思います。
発想の転換 今だから身につけられることに力を注ぐ
学校や学習塾で、休業対策としてオンライン授業などをしているケースも多いと思いますが、学校がないなか、学校に行っているときと同じ学力をつけさせることは、そもそも難しいと思います。
だから、ここは発想の転換をして、自宅にいることが多い環境下だからこそ、身につけられるものに力を注ぐという発想の転換をするといいと思います。
まずは生活習慣を整える
まずは勉強の前に、生活習慣のチェックです。
学校があれば、朝の8時半には子ども達は活動を始めていることになると思いますが、学校休業状態ではどうでしょうか。
もしお子さんが、朝の9時、10時まで寝ている、夜中まで起きているのであれば、まずは通常の生活のリズムで寝起きさせることが不可欠です。
朝食と学力は相関関係があると言われています。
朝食を食べないと、脳に必要なエネルギーが取り込まれずに、頭がうまく働かないと言われますが、それと同時に、脳の活動する時間をしっかり地球の一日の動きに合わせることが何より不可欠であるのではないかと思います。
規則正しい生活が強いられない今の休業期間では、ある意味ハードルは高いですが、そのなかで生活習慣が整えられるのであれは、学校が再開しても持続しやすいのではないでしょうか。
漢字・計算・(英単語)といった基本勉強
生活のリズムが整っているのであれば、学校があるときと同量とはいかないまでも、最低限の勉強はさせたいものです。
ではその最低限とは何をさせればいいのか。
私は、毎日5分ずつでもいいので、漢字・計算・(英単語)をやらせることだと思います。
これらの勉強は、いつの時代であっても、本人が汗をかいて身につけていくことでしか手に入らない知識だと思うからです。
量はホントに少なくていいと思います。
子どもと相談して、「あ、その量ならばやるよ」と合意できる量でいいと思います。
ただし、毎日続けること。
やったあとにおやつや自由時間にしてあげるなど、多少のご褒美も必要ならば与えてもいいので、毎日やる時間を作りたいです。
やり方はズバリ、「書くこと」
漢字・計算・(英単語)をやらせるときに、注目したいのがそのやり方です。
コロナの影響で自宅でオンライン授業などを活用するケースが増えているかと思いますが、
オンライン学習は基本的に一方通行です。
先生の話している内容を聞くのが基本動作になります。
それを聞いて勉強した気分になることはできるかもしれませんが、身についているかどうかは分かりません。
多くの学校のテストが「筆記試験」であることを踏まえると、身についているかどうかの判断は、「筆記できるまでになっていること」であると思います。
ですので、勉強の基本動作の完了を「書く」にするべきだと思います。
今どきの子ども達は、書く力が弱まっていると感じます。
ただ私としては、小学5、6年生くらいまでで言えば、書く力、(ほぼ)イコール、学力と考えています。
多くの子ども達と接してきたなかで感じる感覚です。
ですので、勉強で書くことを拒む小学生は、要注意です。この期間に『書く力』をつけさせましょう。
子ども達から奪われているもの
コロナの影響で、勉強面で確実に子ども達から奪われているものについて書きます。
それは、『勉強する体力』です。
『勉強の体力』とは、言ってみれば子どもの勉強の集中持続時間、勉強バッテリーです。
どんなにいい頭脳をもっていても、その頭脳を使える時間が10分では、テストや入試は戦えません。
例えば高校入試では、1科目45分から50分程度で、5科目集中して頭脳を活動させる持続力が不可欠です。
ですから、この期間は勉強の体力を維持・向上するために何ができるかを考えるといいと思います。
勉強体力は、読書をすることや日記を書くことでも代替できる部分はあるかもしれません。
書道で集中して字を筆で書いてみる、パズルやレゴブロックなどをやる、学習用のゲームで集中力持続でもいいかもしれません。
こういった、子どもの集中を持続させるための活動を、自宅で何ができるのか、それを子どもと考えていき、実行していくといいと思います。
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