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物を投げる3歳児の子どもへの対応について考えて分かったこと

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息子が3歳になりたての頃、なんでも物を投げて困った時期がありました。

今はなんでもかんでも投げるということではないので、この問題は解決しているのですが、その頃のことを振り返ってみて今思うことがあったので記事にしました。

子どもが物を投げる理由は、実はシンプルだった

息子の場合、物を投げる理由はとってもシンプルだったと思います。

1つは、目の前の嫌なことに対する対処方法がなくなり、『投げる』という行為でフィニッシュするというパターン

わが子の場合の代表的な例を挙げると歯ブラシです。

私「歯を磨くよ~」

息子「嫌だ!」

私「ダメだよ、もう歯を磨かないとでしょ。ほら、おいで」

息子「嫌だ!」

私「ダメでしょ、おいで」と息子を捕まえる。

息子「ちょっと待って!パパは嫌だ、歯ブラシ貸して」

私「自分でやるの?」

息子「うん」

私が息子に歯ブラシを渡す。

次の瞬間、息子、歯ブラシをポイッ!

このときの息子の気持ちとしては、歯磨き嫌だ→でもパパが迫ってくる→とりあえずパパから歯ブラシ奪おう→このあとどうしよう→どうしよう!→分かんない!→ポイ!というような感じだったのだと思います。

事実現在の息子は、歯ブラシを嫌がるときがあっても、その歯ブラシを手に取り、投げるというフィニッシュはしません。

「このテレビを見てからがいい」とか「着替えてから磨く」とか、具体的に粘り強く私や妻に交渉してなんとか歯磨きを遅らせようとしている感じです。

おそらく、歯ブラシを投げたところで歯磨きをしなくてもいいということにはならないということを経験的に学んだのでしょう。

逆に言えば投げていたころは、それが経験値として脳に刻まれてなかったからと言えると思います。

ですからこれに関しては、時間が解決してくれた問題だったのだな、と今振り返ると思います。

そしてもう1つは、『投げる』という行為を楽しんでいるパターン。具体的にうちの息子の場合一番多かったのは、

食事中のスプーンです。

食事中のスプーンに関しては、そもそもは目の前のご飯を「食べたくない」がきっかけだと思うのですが、そのスプーンを口元や食器から遠ざけるように手を伸ばし、ひと呼吸おいてから「落とす(もしくは投げる)」という動作をしていました。

そのときの息子の表情が、なんともいえない表情だったことを覚えています。

なんというか、目の前にいる私や妻の『落とさないで!』という切なる想いを、自らの力でいとも簡単に打ち砕けることを楽しんでいるかのような表情だったのです。

そんな表情をしているわけですから、こちら(私や妻)としては怒りが倍増するわけです。

投げる喜びを伝えたのは…自分だった…

2つ目の理由を思い返してみたとき、ふと思い出したことがありました。

それは、息子に投げる楽しさを教えたのは自分だったということです。

息子の前でボールを持って、それを投げてみる、すると目を輝かせて息子は「もう一回」とおねだりする。

私がもう一度投げてみる。

息子は「もう一回」と。そして何度かやったあとに、息子に「投げてごらん」とやらせてみる。

拙くとも投げる行為をした息子に対し、私は嬉しくなって、「すごいね!投げられたね!」と褒める…。

 

今思い返してみて、この時の経験が全くダメだったとは思っていません。

ただ、もしもこの息子の初投げのあとに

私「じゃあ、もう一回投げてみよう」

息子が投げる。

私が褒める。

そして私が、ボールではないもの(例えば、ぬいぐるみなど)を手に取り

私「これは投げたらブブー(ダメ)。可哀そうでしょ。」

また、例えば風船を手に取って

私「これは投げてもピンポン(OK)だよ。投げてごらん」

などという形で、『投げることができるようになった。でも、投げていいものと投げてはいけないものがある』ということを学ばせる機会を提供してあげたらよかったな、と思ったのです。

育児する親は学びの連続

今回の記事を書こうと思ったのは、自分自身の育児に関する振り返りからも、学びはあると感じたからです。

育児はその瞬間瞬間が現実で、前後で理想論を語ってもどうしようもありません。

でも、もっとうまく、もっと効果的に育児できないかなあと考えることは無駄ではないと思います。

そういった振り返りからの気づきが、目の前の育児へのアプローチの改善につながるかもしれないからです。

そういった意味で、育児している親は、たくさんの学びを経験している(ある意味、いやおうなしに経験させられている)のだと思います。

妻のお腹には次男がいて、もうすぐ次男が誕生します。

次男に物を投げる楽しさを伝える時は、長男で経験させてもらったことを活かしていこうと思います。

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