子どもって、『今までできなかったことができるようになる』と、その喜びからその行動を夢中でやり続けることってありませんか?
3歳のうちの息子の場合でいうなら、現在は、文字や絵を描く・読書・ブロックなどの組み立てなどがブームです。
その前はパズルやしりとり、また曲のイントロクイズなどなど。
これらの多くのブームを生み出しているきっかけは、
ズバリ『手先がだんだん器用になってくること』だと思います。(イントロクイズは別ですが)
そしてその手の発達は脳の発達も促進することになるので、個人的には、この手の発達に働きかけられるようなおもちゃは優れたおもちゃだなあとに思っていました。
そんななか、うちの息子にとってドンピシャのおもちゃが
『アンパンマン くみたてDIYシリーズ うごくぞっ! ねじねじだだんだん』です。
DIYをコンセプトに手先を器用にするおもちゃの登場
この『アンパンマン くみたてDIYシリーズ うごくぞっ! ねじねじだだんだん』は、DIY、つまりDo it yourselfをコンセプトにして、自分でおもちゃを作ったり解体したりできるようになっています。
付属の電動ドライバーを使って
このようなネジで各パーツをくっつけて
だだんだん(アンパンマンのキャラクターで、バイキンマンが作ったロボットです)を完成させます。(息子はなぜかだだんだんが大好きです。敵キャラなのに…)
完成しただだんだんは、電動の部品を装着することで、頭の部分を回転させるか、両手を回転させるかのいずれかが可能になります。
また、電動ドライバーは右回りと左回りと両方回ることができるので、組み立てたいときと取り外したいときの両方でドライバーが使えます。
まさにDIYです。
ネジは電動ドライバーを使わずに、自分の手で回してもいいので、息子は勝手に指先を使ってパーツをくっつける作業もやり続け、結果手先が器用になった部分はあると思います。
1歳から3歳の子どもは、手根骨(しゅこんこつ)の発達によって手の骨格ができあがり、親指、人差し指、中指の3本の指がうまく使えるようになります。
そうすると子どもは、手を使ってみたいという衝動にかられます。その時期にうまく合わせると、とてもいいトレーニングになると思います。
おぼつかない手つきからはじまって、徐々に手先が器用になっていく
息子はこのおもちゃを3歳になる前から持っていたのですが、
最初は電動ドライバーの回る向きが分からず、いつもスイッチを入れたあと
私に『こっち?』と聞いていました。合っていれば『それでいいよ』と伝え、
反対ならば『反対だよ』と言ってあげました。
ネジを結合部分に仮置きするのも、最初は難しいらしく、
置いてもポロっと落ちてしまうこともありました。
ただそういったときに、嫌だと投げだしたりすることは全くありませんでした。
おそらく、息子は、自分が大好きなだだんだんを自分の手で作るということに夢中だったのだと思います。
手先が器用になるから、ちょっとしたカスタマイズも楽しい!
自分でだだんだんを作ることができるようになると、
ちょっとしたカスタマイズをして楽しんだりしています。
結合するネジが全て同じサイズなため、
頭の部分にネジをつけたり、お腹の部分に頭のパーツをつけたりして
本人は改造を楽しんだりしています。
このだだんだんを完成させるのに使うネジの数は11本。
つまり、毎回11本のネジ回しをする行為が必要になります。
息子は、作っては外し、また作り、そしてまたカスタマイズして、それで遊ぶということを繰り返していました。
大人から見たらなんてことない行為かもしれませんが、毎回手を使ってこの作業をしていることは、子どもの手先の発達や、脳の発達には大きな効果があったと感じています。
手を使う機会をしっかり与えてやることの重要性
今の時代は、便利になったことによって、ひと昔前に行っていたことをやらなくなっています。
鉛筆を削る、電話をかける、鍵穴にカギを入れる、缶切りを使って缶を開ける…。
子どもの遊び方も変わってきていて、木登りやおにごっこなどは以前よりもやる機会は少なくなっているように思います。
私達が考えなければいけないのは、こういった機会損失が、もしかしたら子どもの成長の機会損失につながっているかもしれないということです。
特に幼児は、身体及び脳の日々の成長が顕著であるので、そのなかでの機会損失は避けたいところです。
小中学生を対象に教育に携わっている自分の経験からいうと、こういった機会損失がきっかけで、学力不振になっていると思われるケースはよくあります。
ですから、『まだ幼児だから関係ない』ではなく、『発達が著しい幼児だからこそ』と考えて、適切な機会提供をしてあげてほしいと思います。
くみたてDIYシリーズは、今の子どもの手先を発達させる良い機会提供につながると思いましたので紹介しました。
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