読み始めたら一気に最後まで読み進んでしまった本の紹介です。
それがこの『世界標準の子育て』という本。
タイトルのとおり、「これからの時代の子育ての基準になるような理論やノウハウを体系化して紹介している」本です。
グローバル化という言葉をよく聞くようになった現代では、さまざまな価値観が存在し、また日々の情報の変化もめまぐるしいです。
そんななか、子ども達がしっかりと自分の人生を歩んでいくにはどうしたらいいのか、『世界標準の子育て』ではそのための必要な情報が書かれていると思います。
日本の教育は明治維新から変わってない?
『世界標準の子育て』によれば、日本の教育観は明治維新以降現代まで変わってはおらず、シンプルに6歳までは家庭で「しつけ」を伝え、小学校からは強化学習を通じて「学力を身につける」というものになっているといいます。私も今の日本の教育がベストなものだとは思っていませんでしたが、改めて「明治維新から変化していない」と書かれているのを見て、危機感を持ちました。学校任せ、国任せで、子ども達が望む人生を歩む能力は身につけられるのか、疑問です。
『世界標準』の子育て、3つの条件
著者は、『世界標準』の子育てに必要な3つの能力を紹介しています。それは、
です。
『世界標準の子育て』のなかでは、なぜこの3つの力が必要なのか、その概要や説明をしています。非常に共感する部分が多く、いろんな箇所に線を引きながら、うなずいたり感心したりして読み進めました。特に3つの能力のうちの第一条件である「自信」については、著書のなかでも
という始まりで、最重要視しています。
この点も同感で、自信、つまり自己への信頼性が高いことは、自分自身の人生を歩んでいくうえで不可欠であると思っており、そのためにどう育てるべきか、親の働きかけ方、習い事、お手伝い、また夏休みの活用方法などと連動させて、アイデアをたくさん提供してくれています。
自信育てについて
『世界標準の子育て』では、この自信を育てていくために、自信育てのステージを3つに分け、
といった形で、それぞれのステージでの子育てのアドバイスをしています。また、男女における育て方の違いなども触れており、たいへん参考になります。今後の子育ての際に、何度も読み返して実践したいと思いました。
私個人は子どもの能力開発と幼児期の育児環境には大きな関連があると感じておりますので、それぞれのステージでの自信についてのアドバイスが参考になりました。
幼児期の育児環境については、私自身も以下のような記事を書いていますので、もしよければご覧ください。
著者について
この『世界標準の子育て』の著者は、日本で金融会社に勤め、幼児教育の会社を経て、英語教材制作会社を立ち上げ、その後アメリカに移住し、現在ホノルル、ロサンゼルス、上海で英語学校を経営されています。これまで4000人以上の子ども達と関わり、その経験のなかから、子育てに対する様々な疑問にも、『明確な答えがある』として持論を展開しています。多くの地域の子ども達と関わっている点からも、納得感のある意見だと感じました。
読んで損はないと思います。
ぜひぜひ、手に取っていただき、お子様の子育ての参考にしていただければと思います。
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